自然の素材や形をテーマにした、日本女性発のNYのジュエリーブランド。 ジュエリーは全てNYのスタジオにて作家本人によりハンドメイドで作られています。 日本国内セレクトショップほか、NYのブティックやギャラリーにてお取り扱いされています。




ayaka Nishiのジュエリーは、全て、自然をテーマに作られています。 クモの巣、蜂の巣、魚のウロコ、花、化石、など、自然の形や素材からインスパイアされた物が中心です。


ayakanishi ikebana



私が自然をテーマにジュエリーを作る理由は、3つあります。 ひとつは、私の生まれ育った環境があると思います。私は東京の大学に行くまでの18年間、鹿児島の自然に恵まれた環境で育ちました。鹿児島は海に囲まれている県で桜島という今でも活動している火山があったり、自然の多い環境でした。私は幼い頃、虫取りをしたり、化石堀をしたり、星を見たりして育ち、自然がとても身近なものでした。私は昆虫を普通に手でつかめる女の子でした。




2つ目の理由は、母がフローラルデザイナーの仕事をしていた事。いつも私の家には花がありました。専正池坊のフラワーアレンジメントをしている母は緑の葉を多く使うアレンジを得意としていました。植物の絶妙なバランス感覚、美しさをより引き出すフラワーアレンジメントを見て育ち、その環境は私に無意識のちに、植物の美しさを身近なものにしました。






3つ目の理由は、自然の形の美しさが私にとって、とても説得力のあるものだと思えたからです。大学に入り、美学美術史を専攻していた私は、学生時代に沢山の美術館やギャラリーに通い、色んなアートを積極的に見に行きました。そして沢山のアートを見ているうちに、だんだんと素晴らしいアートとそうでないアートの評価の曖昧さについて色んな疑問を感じるようになりました。「人によって価値観は違うのに、なぜ、良いものと悪いものがこんなに分かれているのだろう。優れている形、デザインってなんなのだろう・・・。」と考えていた時、ある自然の形に関する本を見つけました。
その本には自然の形にはルールがあり、すべての自然のデザインは効率のよさから生まれた形であるという様な事が書いてありました。
木の葉脈や根、血管などは栄養を行きわたらせる為に効率の良い形であり、貝やアンモナイトの螺旋は耐久性、成長という点で効率のいい形である。木の枝のつき方  も陽を受けるのに効率の良い形である・・・といった内容でした。

ayakanishi anmonite
ayaka nishi spider web earring

世の中に、自然を美しいと思わない人はいないと思います。1000年前も、1000年後も、この感覚は変わらないでしょう。自然のを美しいと思う感覚、私達自身も自然から生まれていて、私達の体も、自然の形そのものであり、自然の形は本能的に何世代にもわたって私達が見続けてきた自分の本能に刷り込まれた感覚なのではないかと思います。それは、私にとって曖昧ではない説得力のある美しさの発見でした。 それから、私は、自然の曖昧ではなく、意味のある形の美しさを取り入れてデザインする事を意識する様になりました。 1000年後も、人が美しいと思う形とは? それをテーマに自然の形と素材を使ってジュエリーデザインを模索しています。